飲食店におけるマナーとは? 後編

前回に続き飲食店におけるマナーについてお伝えします。
今回は店側が明確に提示しづらい部分にスポットを当ててより深く触れていきたいと思いますが、
そのテーマは他のお客様との会話になります。

今回の記事に関しては明確なマナーの良し悪しを定めるものではなく、
あくまでもその場の状況で捉え方が大きく変わってしまうことがあるというものになります。

ご理解いただけます様よろしくお願いします。

他のお客様との会話

バーに関わらずカウンターが主たる客席となっている店舗にとっては特に注意が必要なのが客同士の距離感です。

店舗の雰囲気(賑やかな店か静かな店)によって注意点は異なりますが、
場合によっては大きなトラブルに発展してしまうこともあります。

きっかけとなりやすいのが他のお客様へ積極的に話しかける方です。

自身に関係のない会話に加わろうとする方もおられますが、
お連れさま同士で大事な内容の話題であれば
外から見ず知らずの人間が会話に入ってくることは迷惑以外の何者でもありません。

この様な事例を挙げると男性から女性へのナンパをイメージしがちですが、
実際はその限りでなく逆もほぼ同等の割合で発生します。
店側はこの様な場合迷惑であることをどこかで伝えていただけないと対応に困る場合が多く、
話しかけられた方も気を使いその場では合わせてしまうこともあるので、
一見何も問題がない様に見えてしまいます。

しかし話しかけられた方が実際は迷惑に思われていたならば、次回来店いただけない事もあり得ます。
お酒が入り人と話したくなるのは理解できますが、まず他の方への気遣いが重要です。
お一人で来店されている方に対して気遣いとして話しかける方もおられます。
この場合は店に長く通っている常連客に多い傾向かもしれません。

店によっては普段から店内でのナンパや他のお客様へ話しかけるなどの行為を厳しく注意しているにも関わらず、常連客には許してしまっているのを見かけることがあります。
その様な店の店主は決まって「あの人は大丈夫」と言っていますが、話しかけられた側への配慮に欠ける0点の対応です。

この様に店にとってかなり重要な注意点になっているにも関わらず、
あまり重要と思われていない様に感じる客同士の会話ですが、
自己中心的な思考が大きな要因になっていると感じます。

まとめ

バーや居酒屋などでの人との出会いが思わぬ形で転ずる事もあり、
そこもまた楽しみではあります。

しかしそこに至る前に一旦立ち止まり、
相手が迷惑でないかを察する努力をすることが最低限のマナーではないかと私は考えます。
もしもご自身が迷惑に感じることに直面した際は、
店舗の方に迷惑であることを伝え、対応を求めることをお勧めします。
せっかくの外食等で自分が思う様な時間を過ごせないのであれば、
無理に気を使う必要性はないと考えております。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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