スモールビジネスのマーケティング考 -ソーシャルメディア編③-

前回、日本でよく使われるSNSやソーシャルメディアであるFacebook、Twitter、Instagram、LINEの紹介をさせていただきましたが、
引き続き、よく使われるSNS・ソーシャルメディアの紹介を続けます。

■note

noteは文章や画像、写真、音声を投稿できるサービスになり、月間アクティブユーザーは1000万人になります。
機能的には、アメブロなどのブログサービスと変わりないと言うより、むしろ機能は少ないかもしれません。
ですが、サービスの開始時期の違いもあってか、SNSやソーシャルメディア、オウンドメディアの間を繋ぎ、
溝を埋めるようなポジショニングを築け、新たなブログサービスのニーズに応えています。
あと、広告が少なく、あってもタイアップが多く、情報に集中させることが可能ですので、
その部分も企業での利用で好評を得ているのでしょう。
基本、ブログとしてSNSでは書ききれない内容をブログとして運用になるのですが、
他のSNS、ソーシャルメディアを集客、noteで説明し、HPや実際の店舗へ誘導するイメージになるでしょうか。

■Tumblr

Tumblrは、テキストや画像、動画(Youtube/Vimeo)、音声など様々投稿できるソーシャルメディアになり、ブログサービスになります。
全世界で4億6,000万人以上のユーザーが利用していますが、日本ではそこまで知名度、利用者がいないようです。
しかしながら、テーマが多くデザイン性が高く評価されており、他と違ったブログサービスとして使われる方が多いようです。

■Youtube

みなさんが最も使っていると思われる動画共有サービス、Youtubeですが、こちらもれっきとしたソーシャルメディアになります。
全世界の月間アクティブユーザー数は19億人、日本では6,200万人が利用しており、動画視聴の大半はYoutubeではないでしょうか。

視聴者数も期待できるYoutubeですがYoutube内での競争も激しく、
また、ビジネスで活用する上でそれないの体裁を整えるために素材の撮影、編集を考えるとブログなどと比べても工数が掛かり、
Youtubeだけでの運用は非常に難しいでしょう。
他のSNSやソーシャルメディアと組み合わせて利用するケースがベターですし、
文字や画像だけでは説明の難しい内容を動画で説明すると容易に理解を促せるかもしれませんね。

■TikTok

中国のBytedance社によって2016年9月にサービスが開始されたTikTokですが、10代〜20代の若年層を中心に人気になり、
2020年4月には全世界で20億ダウンロードを突破し、日本国内の月間アクティブユーザー数は950万人を越え、注目度は上がっています。

Youtubeと同様に動画を投稿できるのですが、15秒もしくは60秒のいわゆる短尺動画で、
アプリ自体に動画編集機能が充実しており、気軽にスマートフォンだけで投稿できるのが人気のようです。
2021年7月から3分間の動画も投稿可能になり、ビジネス面だけでなく様々なシーンでの活用も十分期待できるようになりました。

■Clubhouse

2021年に突如話題になったClubhouseは音声でのコミュニケーションを行えるソーシャルメディアになります。
ピーク時は招待制に関わらず全世界で200万人のアクティブユーザーがいましたが、今現在は落ち着いているようです。
技術的にラグが極めて少なく、自然な会話が楽しめます。

SNSやソーシャルメディアを含め音声メディアは日本ではまだまだ利用率が低いですが、
日本国内でも、Clubhouseの効果でPodcastなど音声を用いたソーシャルメディアの注目度が上がっていますし、
SpotifyやAmazon musicなど音楽配信サイトなどでもPodcastコンテンツの拡充が進んでいます。

■Pinterest

アメリカ発の画像共有サービスであるPinterestは、全世界の月間アクティブユーザー数は2.5億人で、日本国内では600万人ほどと言われています。
画像共有サービスと言うとInstagramのように写真や動画を投稿して共有するように思われますが、
Pinterestは、Web上の画像をブックマークする、いわゆるソーシャルブックマークのようなソーシャルメディアになります。

他のSNSやソーシャルメディアは基本的には過去にあったこと、現在考えていることを記録していくメディアになりますが、
Pinterestは将来に向かってのイメージを記録するソーシャルメディアになると思います。

私自身の話なのですが、中古マンションを購入しリノベーションをして住んでいますが、
リノベーションの際に設計士の先生とのイメージの共有にPinterestを用いてコミュニケーションを深め、
例えば、一言で「サブウェイタイル」といってもタイルの目地の微妙な感覚的に委ねられる部分もスムーズに進みました。

他にもRedditやSnapchat、LinkedInなど様々なSNSやソーシャルメディアがありますが、
今回紹介させて頂いたのは、どちらかといえば補完的なサービスになります。
では、これらのサービスをどう活用すべきか?
様々なケースに合わせて、次回から考えていきましょう。

羽木昌尚

2004年にコンテンツプロバイダに入社。
デジタルコンテンツの権利の許諾獲得、自社サービスのプロモーション業務に従事。
2006年にコンテンツデベロッパーに入社。
自社アプリの広告出稿業務に従事し、担当アプリにて900万DL達成。
また、自社メディアでの広告マネタイズを経験。
2018年より独立し、モバイルゲームやアプリをはじめ、
有名おもちゃメーカーなど様々な企業、プロダクトのマーケティング戦略の立案と実行を支援。

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