Cocktail Story~カクテルレシピと自身の記憶「マンハッタン Manhattan」

今回は初めてステアで作るカクテルに関して書いてみたいと思います。

メジャーなカクテルではあると思うのですが、それはあくまでBARに良く足を運ばれる方というのが前提の気がします。

ウイスキーベースのほんのりと甘いカクテルをイメージしていただけると助かります。

赤いチェリーが沈んだ茶色いカクテルと言えばもっと分かりやすいかもしれませんね。

それではよろしくお願いします。

 

 

マンハッタン Manhattan

 

introduction

まずはマンハッタンを作る上でステアと言う工程、技術が必要となります。

簡単に説明するとミキシンググラス(注ぎ口の付いた大きなグラス、ビーカーの様なもの)

の中に氷を入れ、そこにお酒を含むカクテルの材料を注ぎバースプーンで混ぜて冷やします。

バースプーンで混ぜる事自体もステアですが、カクテルを作る際の工程にグラス等の指定なくステアと書かれていれば大体が上記の作業を指します。 ご自宅などで焼酎やウイスキーをロックで飲まれる際に少し混ぜて冷やしたりする事があると思いますが、目的としてはほぼ同じです

 

this volume

続いてマンハッタンに使用する材料ですが、ウイスキーとスイートべルモットにビターズになります。ステアで作るカクテルは果汁などが加わることが少なくアルコール類のみで構成されることが多いです。

ウイスキーの種類ですが、なんでも良い訳ではありません。

マンハッタンという名の通り、アメリカのウイスキー(バーボンもしくはライウイスキー)が使用されます。カナディアンウイスキーである場合もちらほらとありますがそこに関しては許容範囲なのかもしれませんね。

ウイスキーの代名詞とも言えるスコッチウイスキーを使用するとカクテルの名前が変わってしまいますのでご注意ください。

次の材料がスイートベルモットです。こちらは白ワインをベースにハーブやスパイスを加えて作られるお酒ですロックで飲む方もおられます。こちらも様々な種類がありますが、今回使用するのは茶色の方です。透明に近い色の物をドライベルモット、茶色の物をスイートベルモットと認識していただければ大丈夫です。

代表的なものだとチンザノでしょうか?その赤い方です。

お酒で加わるものとして、最後がビターズです。

マンハッタンにはアンゴスチュラビターズが最も使われているのではないでしょうか?

バーに行けば必ず置いてある物の一種かと、そのまま飲めば非常に苦味が強いタイプのお酒でカクテルのスパイス的に極少量が使われます。

海外の方が稀にそのまま飲まれます、なんでも腹痛が治るらいしです。

あくまでお酒ですから試さないでください、治るのもしれませんが。

 

recipe&technique

様々な種類のアイテムから材料を選びカクテルを作っていくのですが、現在はバーボンやライウイスキーにベルモットも含めてミドルクラスと言いますか昔よりも高単価なものが手に入りやすくなっています。

選択の幅が広がるのは良いのですが、あまり高いものを使用しすぎると店舗の減価率などの大きく影響するため慎重に選びたいものです。

私個人の見解ですがマンハッタンにはある程度のチープさが欲しいと思っています。

比較的安価な材料を使い優しい甘味の美味しいカクテルが出来上がる事でお客様も驚くのではないでしょうか?

 

分量例:

アーリータイムズ(バーボン)45ml
チンザノスイートベルモット20ml
アンゴスチェラビターズ2ds(2滴)
マキラスノチェリー(赤いチェリー)1個

 

Ending

このマンハッタンですが足付きのグラスに入ったショートカクテルになります、

しかしながらご自宅で楽しまれたい場合はロックスタイルでも良いかと思います。

赤いチェリーを落としてオレンジピールを振りかければ本格的な味わいなります。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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