バンドを続けたい。。。

このコラムは壮大な地続きのストーリーですので、
前回のまでの記事を先に読んでいただくと流れがわかりますので是非どうぞ。
吉井(ロビン)千博の記事

 

〜就職浪人を狙った高校3年生〜 というお話です。

 

時は平成4年。

日本経済を世界に見せつけたバブルが泡となり弾けてから2年後。

そんな就職には最も適さない時代に社会に放り出されます。

※大学に進学する学力も資金力もなかったので高卒です。

前述した居酒屋チェーンのバイトはすっかり板につき早3年目を迎えていました。

ここで、オーナー店長より声がかかります。

 

店長「よしちゃん!もう卒業だな!就職どうするんだ?」

店長「決まっていなければ、うちに来てくれないかい?」

吉井「まじすか!どんな条件ですか??」

店長「まず、好きな車買ってやる。」

吉井「え!やった!じゃあハイラックスサーフで!」

店長「お!いいな!じゃあ、俺のジャガーと週毎に交換で乗ろうぜ!」

店長「給与はそうだな〜。手始めに手取り18万からでどうだ!」

吉井「決まりですね!あざます!早速帰って母親に報告します!」

 

もうウキウキで帰路につくわけです。

店は実家から歩いて5分。この時は1分で家についた記憶が(笑

 

吉井「ねえねえ。俺、店長に車買ってやるからうちに来いって言われたから行くわ!」

母「はあ??」

母「あんた何いってんの??」

吉井「??」

吉井(あれ?怒ってらっしゃる??)

母「水商売させるために高校行かせたわけじゃない!!」

母「会社に就職しろ!」

吉井(飲食も会社だし、条件いいし、何いってんだ??)

その選択肢は吉井には無いという母の逆鱗に触れてしまうのです。

※なお、このお店は15年位で閉店しました。

が、吉井少年は考えた。就職をしない方法を。

これなら親も納得せざるを得ない。

 

 

 

それは

【就職浪人】

だ。

 

 

甲子園にいけない学校では野球をする意味がない。

と高校では野球をしなかった吉井少年は、バンドを組んで音楽に没頭。

居酒屋の店長はそれを知っていたので、ライブの日は休みにしてくれるとも

言っていたので、自分は居酒屋に行くことしか考えられない。

 

就職に関するエントリーには、一応ちゃんとした会社を選択。

工業高校で3年間、作業服を来て電気の勉強ばかりしてきた吉井少年は、作業服に

辟易としていましたので、ちゃんとスーツを着る営業を選択しました。

2000件ほどある求人募集の中で、営業は3件しかなかったので、選びやすかった

記憶があります。

ちゃんとした会社というのは、靖国神社の横にある、一部上場の自動車部品メーカー。

就職浪人しよう!と決めた割には、ちゃんと自分の理にかなったところを探している

ところが自分らしい。

 

ここだ。(車好きだったので)ここしか無いと。

 

就職は、筆記テストと面談にて札幌で行われました。

ただし、吉井の任務は就職浪人。

普通に遅刻して、テストを適当にこなす。それが本来の正解なのでしょうが、全てを

一生懸命やってしまう性分。

故に、合格してしまうのです。

同期の中でもトップクラスの成績で。(札幌営業所長:談)

 

とはいえ、工業高校のヤンキーたちが工場勤務で400人ほど採用されるので、それと

比べるとギリギリ頭が出たってところでしょうか。

この就職で、吉井の3度めの面接落ちないジンクスが発生するのです。

(入社におけるテストはありましたが。)

アルバイトの面接だけではなく、生徒会立候補など、くじ引き的な運任せの抽選を除くと、

願った通りにここまで生きてきました。

冗談めいた感覚で考えると、貧乏で不憫な人生なので神様がそれらの帳尻を併せてくれている。

と思っています。

 

その理由として自分はこの様に分析しています。

 

・欲しい物が手に入らなかった

 自分でなにかを生み出すための0→1 を実践してきた自信

 

・家が債権者で囲まれる

 人に嫌われたり、逃げると余計に高くつく。

 だから周りの空気を察知しての行動力が必要だった

 

・両親のいる家が羨ましかった

 絶対おれはこいつらよりも上に行ってやる(どこかはわからなかった)という

 いわゆるハングリー精神

 

が、蓄積されてきたたのだと思います。

 

ふてくされることもなく、手に入れるためにどんなことを行なうべきか、自分に何が必要か。

これらを幼少から学んでいたのかも知れません。

 

これが社会に出てここまで役立つなんて思ってもいませんでした。

人間は、楽が出来るなら楽をしたいもんですよね。

 

でも、相応のスキルを手に入れるのは、それだけの苦労が必要。

若い頃の苦労は買ってでもしなさい。

 

こんな名言は、おじさんは体験談として発することが出来ますが、聞いた若い人間は

実践はなかなか出来ないですよ。

 

だって、10年経ってみると、それって苦労じゃなかったりするじゃないですか?

あれがあったから、今がある。って思えちゃうんですもの。

 

だから、【ブラック企業】って言葉が横行していますが、思った時にやめる決断が

できるなら、そこでは相当なスキルが手に入ると自分は思っています。

(人が亡くなるとか、身体が壊れる、とかは抜きにしてですよもちろん。)

 

今のWILLPLANTの仲間たちも、そんなところから這い上がってきているので、多少辛いことが

起きようとも楽にクリアしてくれます。

ストレス耐性も出来上がっていますしね。

 

自分でわざわざ苦労を取りに行くのは難しい。でも半分強制のほうが身につくってもんですよ。

 

自分が今の立場になると、それを強いるのは法律のこともあり難しいのですが、若い子は学校の

部活でもこのストレス耐性がついていないのでスタート時のポテンシャルでしか能力は測れないんですよね。

古き良き、昭和は徹底的なストレスにより入社後からの能力アップは相当なものでした。

今の子達は、そういった意味では不幸ですね。

なんせ、メディア、WEBの世界ではそれを悪として認識されていますから。

それを悪と感じる自分なのか。将来の自分のための種と捉えられるか。

 

自分にはいつ、何を手に入れていたのか。

今の自分には何が不足しているのか!?を分析し、

取りに行くために「やる」か「やらない」かを決める。

ということが大事なんだと思います。

吉井 (ロビン)千博

札幌で映像、web制作を行う有限会社willplantの代表。

メーカー営業→葬儀社に転職。9年勤めて退職。
家族でクルマに乗りながらチンタラとお仕事。
35歳でもう一度心に火がつき、北海道でブライダル映像業界へ。
トップの商品を作ったが、コロナで爆死したので次の文化作りの旅へ。
↑イマココ

WILLPLANT 公式
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