Cocktail Story~カクテルレシピと自身の記憶「サイドカー side car」

皆様、新年明けましておめでとうございます。

本年も様々なカクテルとバーの話題について良いお話ができるよう努めて参りますので、宜しくお願いします。

今回のカクテルはサイドカー、ここにきて初めてのブランデーベースのカクテルとなります。

それではよろしくお願いします。

 

 

サイドカー side car

 

introduction

サイドカーがブランデーベースのショートカクテルである認知度は、
私個人が思っているよりも低いのではないかと最近考えております。

しかしメニューブックが置かれているバー等で、
その名前を目にされた方はそれなりにおられると思います。

レシピ構成はブランデーにコアントローとレモンを合わせたカクテルで、
類似したレシピのカクテルにホワイトレディやXYZがあります。

後者2つは比較的辛口のカクテルとして仕上げる事が主流となっており、
両カクテルどちらも爽やかな味わいとなっております。

 

this volume

ここで一つの疑問が浮かびます。

ブランデーをベースとしたサイドカーで、
一体どこまで酸味を加えるのが良いのかという点です。

勝手なイメージになると思いますが、
ブランデーとコアントローを使っている事を踏まえると、
少し甘味を活かしたいと考えてしまいます。

 

recipe&technique

そこで以前、いくつかのパターンでレシピを作り施策をしてみました。

 

1、修行時代のレシピ

ブランデー 45ml

コアントロー 20ml

レモンジュース 10ml

 

2、アレンジ1

ブランデー 40ml

コアントロー 25ml

レモンジュース 10ml

 

3、アレンジ2

ブランデー 45ml

コアントロー 25ml

レモンジュース 5ml

 

上記レシピは全てグラスに注いだ後、オレンジピールを絞りかけます。

この3パターンで試したところ3つ目のレシピが個人的には良い印象でした。

コアントローをグランマルニエという、
別のリキュールに変えることでより深い甘みを加えることも可能ですが、
ここは通常のレシピに従って仕上げたいと思い選択肢から外しました。

バーテンダーの仕事をしているうちに、
レモンやライムの酸味にしたが慣れてしまうことも有るかもしれませんが、
合わせる酒の種類によって、
酸味の出方が大きく違うとサイドカーのレシピを見直すことで、
改めて実感できたことは自身にとって素晴らしい経験でした。

 

分量例:

ヘネシーVS42ml
コアントロー23ml
レモンジュース8ml
オレンジピール

 

Ending

補足ではありますが、上記のレシピでカクテルの総量が、
カクテルブック等に書かれているものより多くなっています。

地震の経験上海外資本の企業で仕事をしていたこともあり、
その時に日本のショートカクテルとのグラスの大きさや量の違いに驚きました。

ここは平均的なお酒の強さなども影響しているのかもしれませんね。

その時の経験と自信が扱うシェーカーなどの道具、
レシピを構成する上での自由度の高さや、
シェーカー内での氷とのバランスも考慮して、
私のショートカクテルは少し量が多くなっています。

 

今後はその点も踏まえて記事を読んでいただければ幸いです。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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