スモールビジネスのマーケティング考 -リアル店舗初開店編②-

初めてリアルの店舗を開店するにあたり、
どのようにSNSやソーシャルメディアを活用し運用していくべきかを考えていますが、
その前に知人や友人、コミュニティを活用して、
ダブルファネルの影響ファネルから進めましょうというところまでが前回の話ですが、
今回は影響ファネルをどのようにSNSやソーシャルメディアで活用すべきか考えましょう。

■主観と客観

影響ファネルを増幅させるための装置としてSNSやソーシャルメディアを活用するというのはみなさんの想像通りですが、
では、どのような情報を発信した方が良いでしょうか?
今回の場合は、開店前の新規店舗という前提で考えると・・・・

①開店に至る経緯や思い
こういうと重々しく感じたりしますが、
やはり、どういった思いがあって店舗を出店するに至ったかを知ってもらうだけでも、
読み手の感情に響きやすくなると思います。
いわば、所信演説ですね。

②自分で考えるストロングポイント
他店に負けない商品やサービス、おすすめの商品にあたりますが、
こちらも語りたいことも多々あると思います。
「ウチのラーメンは、〇〇にこだわって・・・」とか、
「焼酎の取り扱いの種類は、この地域じゃトップクラス」のようなものから、
「カウンターは一枚板で渋い感じに仕上げています」など色々ありますね。

他にも色々あると思いますが、主観的に考えた内容だと思います。
①の所信演説は必然的に主観になりますが、
②のストロングポイントは主観的よりも客観的に見てもらったほうが、間違いなくいいと思います。
では、開店前に見てもらうにはどうすればいいでしょうか?
一つの手段として、試食会であったり、レセプションだったり、プレオープンになります。

■試食会・レセプション・プレオープン

通常、試食会やレセプション、プレオープンは、接客のシミュレーションや設備・備品の確認だけでなく、
宣伝も兼ねて実施されるケースが多いと思いますが、
招待客として、友人や知人、コミュニティの方々に来ていただいて、
実際に、商品やサービスを試していただいたり、
店舗のオペレーションの不備がないかを確認すると思います。

そこで気をつけるべきことは、まず、数日に分けて目的を持って行うべきかなと思います。
プレオープンと試食会やレセプションに分けて考えてみてはいかがでしょうか?
プレオープンに関しては、接客のシミュレーションと設備・備品の最終的な確認とし、
店舗がきちんと回転するか、接客、設備、備品に最終的な不備がないかなど、
まさに店舗運営の最終確認のタイミングとして活用しましょう。

そして、試食会やレセプションは設備、備品の確認と宣伝に割り振ってみましょう。
招待客を絞り込んで少数で、お客様と細やかなコミュニケーションに重きを置いて、
そこでの感想をストロングポイントとして捉えて見るのはいかがでしょうか?
もしくは、自分の考えているストロングポイントと一致するのか検証しましょう。
合致するところもあると思いますし、合致しないところもあると思います。
合致しない箇所をピックアップして、修正可能かどうか、
逆にお客様の考えるストロングポイントを伸ばすべきか検討しましょう。

また、試食会やレセプションでは、積極的に招待客にSNS投稿を促しましょう。
その投稿自体が影響ファネルに効果を期待できると共に、
開店後に引用やシェアを行うことにより、影響ファネルへの効果を延ばすことも可能になるでしょう。
なんといっても、本人が語るより、第三者がストロングポイントについて語った方が、説得力が増します。

上記の事柄を考えると、プレオープンは近所の方々中心、
試食会やレセプションは友人や知人、コミュニティの方々といった感じで分けることも可能でしょう。

羽木昌尚

2004年にコンテンツプロバイダに入社。
デジタルコンテンツの権利の許諾獲得、自社サービスのプロモーション業務に従事。
2006年にコンテンツデベロッパーに入社。
自社アプリの広告出稿業務に従事し、担当アプリにて900万DL達成。
また、自社メディアでの広告マネタイズを経験。
2018年より独立し、モバイルゲームやアプリをはじめ、
有名おもちゃメーカーなど様々な企業、プロダクトのマーケティング戦略の立案と実行を支援。

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