Cocktail Story~ 夏のウイスキーとハイボール

introduction

ウイスキーの楽しみ方といえばハイボールが現在では主なイメージになっていると思われます。
ハイボールがここまで広く認知される前は、私個人としては
そこまで爽やかなイメージを持っておりませんでした。
夏はやはり冷たくて爽やかなお酒を飲みたくなるもので、
ウイスキーも水割りやロックなど温度的に冷たい飲み方はあるのですが
少しイメージは違うかもしれません。
ですがそれも過去の話となり、今ではハイボールと名のつくメニューが
たくさん展開されていて居酒屋やさまざまな飲食店で多種多様なハイボールを見かけます。
またハイボールをきっかけにウイスキーを違う飲み方で
楽しむようになられた方もおられるのではないでしょうか?

そこで今回は夏にぴったりなハイボールに関して紹介していきます。

 

ハイボール

まずはハイボールです。

日本ではウイスキーを炭酸(主にソーダ)で割ったものをハイボールと呼ぶことが多いですが、
実際はスピリッツやリキュールを炭酸で割ったものも広い意味ではハイボールとなります。
またハイボールという名称やレシピの起源も諸説あり、
私もどれが最初かと考えても未だ答えが出ないのが正直なところ。
この場ではウイスキーを炭酸類で割ったものとさせていただきます。
現状最も多く飲まれているハイボールは、
シンプルにウイスキーをソーダで割ったものだと思います。
甘いお酒の方が好みの方はジンジャーエールやコーラで割るのもおすすめですが、
ソーダで割る時のちょっとした注意点から入りたいと思います。

points to note

まずウイスキーをある程度冷やしておくことです。

冷凍などする必要はありませんが常温で保管が前提のウイスキーも
夏場の室内でエアコンを切った状態ではかなり温度が上がり、
いざ晩酌といったタイミングでグラスに注ぐと
想像より多く氷が溶けてしまい結果的に炭酸の飛んだハイボールとなってしまいます。
ですのでウイスキーをハイボールでしか飲まないという方は
冷蔵庫に保管しておくことをお勧めします。

これはバーでも同じことが発生します、
特に高価なウイスキーを提供されるような店舗はエアコンを調整し
夏場は一切エアコンを止めないなんてこともあります。
そのような店舗であればさほど問題はないと思いますが、
そうでない場合はハイボールに頻繁に使用するものは冷蔵しておく方が良いです。
冷やさなくても一定温度に保たれている場合は、
氷の入ったグラスに注いだあとソーダを注ぐ前に数回氷ごとかき混ぜてください。

その点さえ注意すればあとは簡単です。

ウイスキー自体は安価なもので構いません、普段よく飲まれるもので作ってください。
しかしながら長期熟成をさせたものや、ウイスキーの熟成に使用する樽のタイプによっては
炭酸との相性が良くないことがあるのでご注意ください。
ここまでくるとあとは炭酸で割るだけですが、個人的に少し薄いくらいをお勧めします。
あまりウイスキーの量が多くなると炭酸の発泡が弱くなり、
度数も上がりウイスキー特有の甘みが出てきます。
水割りやカクテルではこれらはメリットとたらえることができますが
ハイボールに関しては完全にデメリットであると考えます。

最後のポイントとして氷に関してですが、なるべくしっかり冷えた氷をご使用ください。
大きさについてはお好みで構いませんが細かい氷になるほど炭酸が少し抜けやすい印象です。
しかし冷えに関しては細かい氷の方がより冷えますのでそちらもお好みで調整しましょう。

分量例:

ウイスキー30ml以下(デュワーズやホワイトホースがオススメ)
グラス300ml〜360mlのサイズ
グラスの縁程度まで詰める
レシピグラス上部まで注ぐ

Ending

今回はハイボールという非常にシンプルなお酒の紹介でした。
自宅での晩酌にもぴったりなので、単体での紹介や解説をしようと考えておりましたが
ちょうど良い季節に紹介できたと思います。
現在またコロナ感染者数が急増しております、
季節的にはバーベキューや海水浴などの機会が増えると思いますが
可能な限りの対策をされた上でお酒や外出を楽しんでいただきたいと思います。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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