Cocktail Story~ スイカのソルティドッグ

introduction

すっかり真夏となりかなり暑い日々が続いておりますが
皆様いかがお過ごしでしょうか?
日々の感染症対策に加え熱中症対策も必要となり、
対策に追われるばかりの日々を過ごしております。
そんなネガティブな話とは打って変わり、
夏は美味しい果物が多い季節でもありそれらの多くが
カクテルにも利用しやすく作り方も簡単なものが多いです。

今回はその中からスイカのソルティドッグについてお話ししていこうと思います。

 

カクテルに使うスイカ

日本の夏をイメージした店頭のポップなどを見るとほぼスイカが描かれているくらいで、
スイカは日本の夏の代名詞になっています。
見た目も大変派手な果物ではありますので
イラストなどにしても大変親しみやすく使いやすいのだと思います。
そんなスイカではありますが、やはりいくつかの種類があります。
私の経験ではカクテルに使用する際、
比較的糖度の高い小玉スイカを使用することが多かったです。
大玉のスイカでも問題はないのですが
できることなら1日の営業で使い切るか、
残った場合のロスを少なくしたいという思いもありました。
小玉スイカの方が平均的な糖度は高いようですが、
ここに関しては大玉のスイカでも全く問題ありません。

杯数がたくさん出る店舗であれば大玉のスイカを使われることもあります。

スイカのソルティドッグ

過去バーテンダーとして勤務していた時代、
かなりの種類果物を使ったカクテルを作ってきました。
その中で、スイカのソルティドッグは
非常にシンプルでありながら
美味しく作るために色々迷走したカクテルでもありました。

レシピの概要としては

  • 小玉スイカ
  • ウォッカ
  • 塩 (スノースタイル)

上記の通り最低限のものしか使われておりませんが、
とんでもなく未熟者だった私はカクテルの味覚構成で大切な
度数、酸味、甘味の3点にとらわれており
薄味なスイカに厚みを持たせるためには
どのようにすれば良いか悩んだ時期がありました。
スイカのような元々の味に酸味がないものは、
少しでも酸味を加えた途端に全く違う味わいになってしまい
それが予期に点ずれば良いですが
大抵はバランスが崩れたり素材の良さをなくしてしまいます。
スイカを含め日本でよく親しまれている梨や柿なども同様の注意が必要です。
これらの果物、特にスイカでカクテルを作る際に味が薄く感じるようであれば
少し砂糖やシンプルシロップで甘味と加えると
本来の味わいに少し厚みを持たせることができます。

作成のコツ

  1. スイカをカットし皮を取り除きます、
    切り方は時に決まりもないので切りやすい方法で大丈夫です。
  2. 丈夫なボウルやビアジョッキなどにカットしたスイカを入れ、
    すりこぎなどで潰してジュースを搾ります。
    (ミキサーなどを使うとタネを巻き込んでしまうので、
     種無しスイカの場合のみ使用してください)
  3. 細かいザルや漉し網でジュースを漉します。
  4. 大きめのグラスで先にスイカジュースとウォッカを混ぜます。
    (味のバランスを取るため)
  5. グラスの縁を濡らし、塩をつけます。
  6. 5のグラスに氷を入れてカクテルを注いで軽くステアしてください。

分量例:

小玉スイカ1/2
ウォッカ40ml
適量

Ending

今回はスイカのソルティドッグの紹介でした。
この時期に楽しめる果物を使ったカクテルの中でも
簡単で一番季節感を味わえるものになっていると思います。
外出しづらい状況ですが、
これなら自宅でも作っていただけると思いますので是非お楽しみください。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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