働き方改革で感じる昭和男の気持ち

このコラムは壮大な地続きのストーリーですので、
前回のまでの記事を先に読んでいただくと流れがわかりますので是非どうぞ。
吉井(ロビン)千博の記事

最近の若年層の傾向として、賃金のアップよりも休みがほしい。
という話をよく耳にします。

時任三郎がCMで言っていた「24時間戦えますか?」というコピー。
「ジャパニーズ・ビジネスマン」と続くのですが、
若かりし頃の吉井少年は働くってそういうこと。
って植え付けられていました。

そして日本は、平均賃金やGDPも世界で有数の国だったのです。
働くことと、休みに遊びに行くこと。
バランスはとても大切だとも思っています。

が、しかし。そこで失われているものもあります。

なんだかわかりますか?

貴方が昭和生まれならパッと思い浮かぶかもしれません。そうです。

「スキルを得る時間」です。

若い頃の苦労は買ってでもしろ。

これって今言われるのかな?(笑
言葉としてあったくらいなので、若い頃にそんなことしたくないですよね。
でも当時はこれ、【買わなくても苦労した】んですよ。

先輩が帰らないと後輩は帰れない。
先輩よりも早く会社に居ないと行けない。
飲み会に誘われたらいやでも行かなきゃならない。
熱があっても朝は会社に行き、だめならすぐに帰る。
など謎の縛りがありました。
決して効率的では無いと思います。

でも、先輩の体験談から得る知識。
先輩の残業の姿を見て覚える対応。
早く来て掃除をすることで得られる功徳。
とくに自分のような制作系の人間は、
残業しても終わらないからこそ可能になる仕事量。
これは、スキルアップと考えるなら、
毎日5〜7時間は今の時代よりも作業をしていたんですよね。

1万時間の法則って聞いたことありませんか?
何事もプロレベルになるにはまず1万時間必要になる。
3年で割ると、1日約9時間。
一人前になるには3年かかるってこと。

残業、早出、を考えると今の時代よりもかなり前倒しになるはず。
作業面で3年。次のステップで3年、管理職で3年、
など段階を追っていくとするならば、
当時の仕事量から換算すると40歳を迎えたときには
2段階は遅れるわけです。

そこで得られる時間を、【無駄】と捉えるか【利】と捉えるか。
自分の目の前で起きていることを、自分に必要だから起きていること。
と考えられるか、嫌で非効率なことが起きている。
と捉えるかで、40歳〜50歳になったときに大きく変わります。

人間は経験で成長します。
経験は記憶です。
記憶=自分 です。

貴方はいくつの記憶を持っていますか?

それは自分にはできない!と思ってやらなければ、
貴方の過去経験は塗り替えられないのです。

塗り替えることが、【成長】なのです。

吉井 (ロビン)千博

札幌で映像、web制作を行う有限会社willplantの代表。

メーカー営業→葬儀社に転職。9年勤めて退職。
家族でクルマに乗りながらチンタラとお仕事。
35歳でもう一度心に火がつき、北海道でブライダル映像業界へ。
トップの商品を作ったが、コロナで爆死したので次の文化作りの旅へ。
↑イマココ

WILLPLANT 公式
https://willplant.tv/

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