Cocktail Story ~ バーテンダー

introduction

明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします。
新年早々不穏なタイトルですが、今回はカクテル名です。

お客様の認知度はあまり高くありませんが、
バーテンダーにとっては少々面倒なカクテルです。
そんなバーテンダーに関してお話ししていきたいと思います。

カクテルとしてのバーテンダー

カクテルのレシピとしては使用材料が少し多いだけで、
ステアで作るショートカクテルです。

レシピとしては

ジン 15ml
ドライシェリー 15ml
ドライヴェルモット 15ml
デュボネ 15ml
オレンジキュラソー 1ds

材料の入手難易度も高くないのですが、
バーでオーダーするとデュボネが無いと言う理由で断られることがあるかもしれません。

カクテルの味わいとしては中辛口といったところでしょうか。
上記の通りカクテルとしては工程も少なくシンプルな部類に入ります

なぜ少々面倒なのか

まずはレシピに含まれるデュボネです。
正規輸入代理店が決まっていることが稀で、
ほとんど並行輸入での取り扱いになります。

この場合店舗を運営する企業の方針等で
並行輸入のアイテムを入荷できない店舗が一部存在します。
そうなってしまうとバーテンダーがいくら入荷したくても取り扱いができません。

そして次が本題で、カクテルを作ること自体は何も面倒なことはないのですが
オーダーされる際に面倒な文言が付け加えられることが多いです。

以前のマティーニの記事を読まれた方は予想ができると思います。

バーテンダーの技量を測るカクテルなどと紹介されていることも度々見かけますね。

この件に関しては何度も言いますが、
技量を測るならせめて全バーテンダーが高頻度で作っていると思われる
カクテルにしていただきたいと思います。

バーテンダー(カクテル)の楽しみ方

そんなバーテンダーではありますが、
少しクセはあるものの中辛口のそれほど度数が高いカクテルでは無いため
自宅でも楽しみやすいカクテルでもあります。

その場合は

ジン 1/4
ドライシェリー 1/4
ドライヴェルモット 1/4
デュボネ 1/4
オレンジキュラソー 適量

上記を空瓶などで先に混ぜて冷蔵庫で保管し、
氷を入れたロックグラスへ注ぎ楽しむことができます。
材料が全て酒類であるため混ぜた状態での保管も容易です。

Ending

カクテルは変なマウントを取る手段などに使われず、
お客様にもバーテンダーにもシンプルに楽しんでもらえるものであってほしいと願うばかりです。


四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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