本日は「【ウエストランド】新しいフラッグシップボトルと、数量限定品2種を2023年8月1日(火)新発売」というニュースを見つけました。
アメリカでシングルモルトウイスキーというイメージはあまりないのですが、ウエストランドはアメリカのシアトルにある蒸留所でして、10年以上ウイスキーをリリースしてきています。そんなウエストランドから新フラッグシップボトルや限定品が発売されるということです。アメリカンピートが特徴となっているウイスキーですので、普段の1本とはちょっと違う味わいを探してみるのもよいかもしれませんね。
概要(プレスリリースより):
- ウエストランド アメリカン・シングルモルト
ウエストランド アメリカン・シングルモルト・ウイスキーの新作は、ウイスキーの新分野を開拓しアメリカの名を世界のシングルモルト市場に知らしめてきた、10年以上にわたる取り組みの集大成。
この最新作ではシングルモルトの可能性を追求し、ウエストランドのスタイルの真髄を1本のフラグシップ・ボトルの中に表現しました。
■品名:
ウエストランド アメリカン・シングルモルト
WESTLAND AMERICAN SINGLE MALT
■アルコール度数/容量:46%/700ml
■希望小売価格:6,800円(税抜)
■製品詳細
<大麦の構成>
・ワシントン・セレクト・ペールモルト
・ミュンヘン・モルト
・エクストラ・スペシャル・モルト
・ペールチョコレート・モルト
・ブラウン・モルト、ベアーズ・ヘビリーピーテッド・モルト
<樽>
・クーパーズ・リザーブ・ニュー・アメリカン・オーク(新構)
・クーパーズ・リザーブ・リフィル・アメリカン・オーク樽
・ファーストフィル・バーボン樽
・ファーストフィル・オロロンシェリー樽(ホグスヘッド及びバット)
・セカンドフィル・オロロンシェリー樽(ホグスヘッド及びバット)
<酵母>
・ベルジャンセゾン醸造用酵母
<発酵時間>
・96〜144時間
<熟成期間>
・40ヶ月以上
■テイスティングノート
香り:カスタード、ブラックベリージャム、ミックスメープルナッツ、焼きマシュマロ
味わい:アーモンドヌガー、クリームブリュレ、紅茶、白い花びら、モルティーザーズ
- ウエストランド ソラム1
長年にわたるアメリカンピート探求の初の結実となる「ソラム1」。オークの新梅と古機での熟成の結果、馴染みのあるピートの香りに、アメリカン・ピートの未来への道標となるまったく新しい個性が加わりました。
■品名:
ウエストランド ソラム 1
WESTLAND SOLUM 1
■アルコール度数/容量:50%/700ml
■希望小売価格:19,000円(税抜)
■製品詳細
<大麦の構成>
・スカジット・ヴァレー・モルティング社のピーテッドモルト(ワシントン州産ピート)
<樽>
・クーパーズ・リザーブ・ニュー・アメリカン・オーク(新樽)
・クーパーズ・セレクト・ニュー・アメリカン・オーク(新樽)
・ファーストフィル・バーボン樽
<酵母>
・ベルジャンセゾン醸造用酵母
<発酵時間>
・96〜144時間
<熟成期間>
41ヶ月以上
<販売数>
・世界限定4,044本
■テイスティングノート
香り:新鮮なフジリンゴ、シナモン、焦げた木、ストロベリーとルバーブのクランブル
味わい:焚いたセージ、バニラ・カモミールティー、コーヒーケーキ、トーストしたプンパニッケル・ブレッド
<ピートの新しい道へ>
伝統を重んじる業界にあって、驚くことにシングルモルトという最も古いスタイルのウイスキーにさえ、正式なプロセスがほとんど定められていません。ピートを炊いて麦芽を乾燥させるピーティングに至っては、答えよりも疑問が多いままです。
歴史の導きがない中、私たちは自らの手でピーティングの道のりを切り開くしかありませんでした。この新世界でピーテッドウイスキーと名の付くものを造りはじめるには、現在地を起点に手探りで道を探して進まなければなりませんでした。ここアメリカで、ロマン漂う旧世界のピーティングを再現しようとしたのではありません。過去を振り返るのではなく、未来に目を向けるのです。私たちは古い世界のくすんだ手法に頼ることなく、今日のテクノロジーを最大限に活用しようと、科学に基づく現代的アプローチを選択しました。
太平洋岸北西部のこの地には、新境地の前に立ちはだかる壁をチャンスへの扉と捉える同士たちがいます。
勇気をもって未知の世界に踏み入り、ピートによって紛れもない土地の感性を表現し、類を見ない多様な植生の本質を引き出す機会を追求する者たちです。私たちの足元に横たわる大地の秘密を解き明かす最初の一歩をこの国に刻むのは、ソラムにほかなりません。
- ウエストランド ギャリアナ 7
エディション7では、豊潤で香り高いギャリー・オーク樽と力強いワシントン・ワイン樽が相互に影響を及ぼす。この2つのタイプの樽を中心に熟成することで、スパイスと芳醇な果実が混在するフレーバーが生まれました。
■品名:
ウエストランド ギャリアナ 7
WESTLAND GARRYANA 7
■アルコール度数/容量:50%/700ml
■希望小売価格:19,000円(税抜)
■製品詳細
<大麦の構成>
・ワシントン・セレクト・ペールモルト
・ミュンヘンモルト
・エクストラ・スペシャル・モルト
・ペール・チョコレート・モルト
・ブラウンモルト
・ベアーズ・ヘビリーピーテッド・モルト
<樽>
・ワシントン州産赤ワイン樽(*50%)
・ヴァージン・ギャリアナ・オーク樽(46%)
・ファーストフィル・バーボン樽(4%)
・ワシントン州のシラーとカベルネ・ソーヴィニヨンのワイン樽
<酵母>
・ベルジャンセゾン醸造用酵母
<発酵時間>
・144時間
<熟成期間>
・43ヶ月以上
<販売本数>
・世界限定6,900本
■テイスティングノート
香り:ブラックベリージャム、クローブ、ピザ耳、アップルパイ
味わい:糖蜜、焦げた杉、クロスグリ、辛口のアップルサイダー
<ギャリアナとは>
ギャリアナとは、太平洋岸北西部に自生するホワイトオークの一種で、主にブリティッシュコロンビア州南部からワシントン州西部、オレゴン州のウィラメットバレーに至る地域を原産とする唯一の原生オーク種、ギャリー・オーク(クエルクス・ギャリアナ/Quercus Garryana)のこと。ホワイトオークの中でも非常に珍しく、成長に時間がかかるうえ、タンニンとフェノールが大変強いため、樽材にしたあとも自然乾燥させて成分を和らげるのに数年を要します。希少な種類のため伐採は禁じられており、自然に倒れたものだけを使用することができます。あまりに強すぎる個性を持つこのオークは、地元のワイン産業では繊細なワインの風味が負けてしまうため樽材として使用されることがなく、木材加工場で長い間置き去りにされていました。
しかしマット・ホフマンたちが「これほどまでに我々のテロワールを表現できるオークはない」とその可能性を見出し、樽として使用する挑戦を始めました。これにより、ウエストランドのウイスキーのスタイルはまた違う側面を持ち、探究と革新を目指す道が広がり始めました。今さらにこの偉大なるオークを用いて、地元の環境への敬意とウイスキー造りへの情熱に満ちた挑戦が続いています。