本日は「国内初、ビール製造時の副産物から化粧品包材を開発」というニュースを見つけました。
ちょっとひっかけなタイトルにしてしまいましたが、
厳密にはビールの製造時にでた副産物で化粧品包材を作ったというお話です。
お酒の製造時にはいろいろなものが廃棄物として残ってしまうものですが、
それを他の用途に転用することで、無駄をなくそうという取り組みですね。
しかし、なにかに使えないか?という探求をされる皆様は本当にすごいなと。
ふと手に取った化粧品の包材がもしかして?ということもあるかもしれませんね。

概要:
事業革新パートナーズ社との研究において、「一番搾り」のビール仕込粕から抽出したヘミセルロースをセルロース※5に混合した結果、レフィル用の包材を形作るのに適したシートをつくるための製造条件を見い出しました。
このシートを用いて、無色透明な包材に成形することは技術的なハードルが高いものの、各社の知見を活用し、国内で初めて、ビール仕込粕から植物由来のレフィル用化粧品包材の製品化に成功しました(図1)。
また、レフィル用包材の形状は、ユニバーサルデザインに配慮し、開けやすく、ファンデーションなどのレフィルを取り出しやすい形状にしました(ファンケルにおいて特許出願中)。
※4 メイク品などの容器を捨てずに内容物を使い終わった際の詰め替え用品
※5 植物細胞の細胞壁、および、植物繊維の主成分で、地球上で最も多く存在する炭水化物
【レフィル用化粧品包材の製造工程】
