Cocktail Story ~ バーでのマナー

introduction

 今回はバーでのマナーについてです。マナーと言っても堅苦しいものではありません、フランクな状況こそ何が良くて何が悪いかのラインが見えにくくなります。そんなバーでのマナーを少し考えてみましょう。

バーによっての違い

 まず前提としてバーによってマナー違反の判断基準は様々です。少し声が大きくなっただけで注意を受ける店があれば、騒がしくても許される店もあります。酔い具合から些細な振舞いまで店舗による差が非常に激しいですが、これはバーに限らずどの様な飲食店でも同じだと思います。なので今回はバーでこそ発生しやすいシチュエーションの隣の方との会話について解説していきます。

隣の方との会話

 隣に居合わせた方との会話はバーで頻繁に発生します。大抵は共通の話題で盛り上がり、楽しくその場を終えられるパターンがほとんどではありますが慎重にならなければならないパターンもあります。

まず一つが異性との会話です。

 女性が1人で飲んでいたら声をかけなければならないなどと言うわけのわからないルールを自ら設定している男性もおられますがこれは何も男性に限らず女性から男性へも同様です。まず前提として男女とも誰かに声を掛けられたくてバーに足を運んでいる訳では無いと思います。自分は誰かと話をしたいから他人もそうだと考える方はバーへ通うのを控えられた方が良いでしょう、その様な方が頻繁に通うバーはその方が原因で他の客が離れてしまっているかもしれません。経験上、過去に謎の成功体験がある様なおじさんが場の空気を無視して声をかけるパターンが多い印象です。偶然に会話が弾んだ場合は店側は何も気にしないと思いますが、明らかにどちらかが気を使い話を合わせている様なパターンはまともなバーテンダー見ていてハラハラすると思います。

私が個人的に注意している点は

  • 自ら話かけない
  • 安易に相手の情報を求めない
  • 相手の年齢に関わらず敬語
  • その時どれだけ話が弾んでもそれ以上踏み込まない
  • 次回気持ちよく来店できる様な関係性を維持する

の5点を特に注意します。

 最後の項目が非常に大切です、やはり自分が好きな店に行けなくなる様な事は誰しも避けたいのではないでしょうか。自分が店に通いづらくならない様にするのと同様に相手が店から離れてしまう様な事も避けなければなりません。

Ending

 バーにも人それぞれ理由があって来店されています。そこには性別や年齢でどちらが優位などというものはありません、これはバーに関わらず社会の常識です。バーと言う狭い範囲ですら他人に配慮ができない方は外出自体を控えられた方が良いと個人的に考えます。しかし相手への配慮に気を配ってさえいれば年齢や性別、社会での立場を飛び越えフラットに会話ん楽しめるのもバーの良いところでもあります。見境なくナンパしようとしてませんか?若い人に説教しがちになっていませんか?もしその様な方を見かけたら反面教師にして下さい。


四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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