Cocktail Story ~ ステア

introduction

今回はステアの基本とコツに関して解説したいと思います。最近オリジナルカクテルなども話題にしていたので、それらに合わせて活用していただければ幸いです。

ステアとは

 以前にも解説したことがあるかもしれませんが、ステアとは簡単に説明するとバースプーンを使用しカクテルを混ぜる事となります。

 バーテンダーにおいての技術としてはマティーニなどのカクテルを作る際にミキシンググラスを使用してカクテルを混ぜる事が代表的なパターンかと思います。

 バースプーンを用意すれば使用可能な技法であるため、自宅でカクテルを作る時に最も手軽に用いることが可能です。

ステアの習得難易度

 簡単に用いることが可能と説明しましたが、実のところステアの習得難易度は非常に高いです。

 自信の経験上の話ではありますがただバースプーンを使用してグラス内のカクテルを混ぜるシンプルな技術ですが、シェーカーを振ることよりも修得までに時間がかかると思います。

 ただここでの習得難易度の中にはバースプーンを動かすだけではなく、ステアに至るまでの所作や姿勢も含まれるので自宅でカクテルを作る上で必要な部分のみを求めた場合はそれほど難易度の高いものではありません。

使用するバースプーンについて

 私の場合はグラスの口径に合わせてバースプーンの長さを変えています。ミキシンググラスを称する時は33cmか40cmほどのバースプーンを、タンブラーや口径が小さいグラスは20cmほどのバースプーンを使用します。

 これは習得しているステアのタイプによって様々かもしれませんが(私の場合は手首を一切動かさず指先だけでバースプーンを動かすステアなので、グラスの口径によるステアの角度の変化を抑えるため長さを変えて対応しています)それら専門的なステアのタイプによる違いはまた別の機会にお話ししたいと思います。

 自宅でカクテルを作る時には20cm程度のものと30cm程のバースプーンの2本があれば十分かと思われます。グラスの口径や氷の詰めかたなどでバースプーンがグラスに入りにくくなる事があるので、20cm程のバースプーンに関してはスプーン部分が小さいものが理想的です。

Ending

 今回はステアに必要なバースプーンの解説となり、技術的な解説や練習方法には触れませんでした。

 というのも自宅でカクテルを作る際に必要な事は膨大な練習時間は割くことではなく、スムーズに混ぜることができれば良いのです。バースプーンは基本的に持ち手部分が螺旋状になっており柔らかく持って手首を使って回せばスムーズに混ぜることが可能です。カクテルを身近に感じていただくためには、可能な限りハードルは下げたいと考えております。

今後も一番簡単な解説を心がけていきたいと思います。


(以下、Amazonアソシエイトリンクを使用しています。)

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

You May Also Like

More From Author