Cocktail Story ~ バーと家庭での氷の違い

introduction

 今回はバーと家庭での氷の違いについてお話していきます。バーでみる氷が特別綺麗に見えた経験はないでしょうか?個人的にはウイスキーなどのロックが1番氷が綺麗に見えます。そんなバーの氷がどうして綺麗なのか、家庭での氷と何が違うのかを見ていきましょう。

バーと家庭の氷、大まかな違い

 まず家庭での氷をみていきましょう。冷蔵庫内の製氷器で作った氷と仮定してみると、氷の内部に気泡を含んでいる為に若干透明度が低く中心部は真っ白になっている事が多いです。気泡などの不純物を含みながら凍るため非常に溶けやすくカクテルなどの作成にはどちらかというと不向きです。

 次にバーでの氷です、とはいえバーで作っている訳ではなく業者から仕入れています。透明度が高く、内部に気泡はほとんどありません。大抵の場合は割って使う事を前提として大きなサイズのまま納品されます。これは家庭用の製氷機と違いかなり大きなサイズで凍らせた氷を切っている為です。気泡などの不純物を含まないため純度が高く、家庭用の氷に比べ溶けづらくカクテルの作成に際して非常に便利です。

家庭でバーの様な氷を入手するには

 自宅に業者から氷を配達してもらう訳にはいかないので、バーと同じ業者を利用した氷の購入はかなり難しいかと思われますが小売に対応されていれば可能かもしれません。しかし氷の業者に関しては自身の経験上ですが繁華街などの近くに拠点がある事が多く、住んでいる地域によっては近くに無い可能性があります。ですので業者からの購入は無いものとして考えた方が良いと思います。

 次に自宅にて同程度の氷が作れるのかを考えていきましょう。結論から申しますと、6.7割程度のクオリティの氷なら自宅で作る事が可能です。作り方の解説はまた違う機会にお話したいと思いますが自宅で作る場合は前提として冷凍庫にかなりの空きスペース、可能なら氷を作るためだけの冷凍庫が必要です。氷一つを入手するために費やす労力をみると大変効率が悪いかも知れません。

 3つ目はコンビニ等での購入です。この方法が1番おすすめです。以前より他の話題でも氷の入手はコンビニを提案してきましたが、最大の理由はどこでも購入可能と言う点です。氷のクオリティに関しても良く、板状のものから割ってあるものと使い勝手の良い方を選ぶ事ができます。板状の氷を割る時は怪我に充分注意して下さい。

Ending

 氷はカクテルやお酒にとって非常に重要な要素です。あくまで溶けていくものであり溶けてしまえばただの水ではありますが、いずれは飲んでいるカクテルやお酒に混ざるものと考えれば何でもいいとは言えませんね。特にカクテルを作る時は氷の状態で仕上がりが大きくかわりますし、ウイスキーを飲む際の視覚的な演出にもなります。家で飲むお酒に加えるスパイス的要素として大変おすすめです。


四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

You May Also Like

More From Author