Cocktail Story ~ 今一度考えるバーの感染症対策

introduction

 今回は現状に合ったバーの感染症対策について考えていきたいと思います。コロナウイルスの感染者数が少なくなり、ニュースでもあまり取り上げられなくなりましたが未だゼロになった訳ではありません。そんな現在ではどの様な感染症対策が必要か今一度整理してみましょう。

街中の様子

 現在では屋外ならマスクを外しておられる方が多数かと思われます。季節的にも熱中症のリスクもありますので屋外に限ってはマスクは外した方が良いかもしれません。しかし屋内となると未だマスクを着用している方が多く、感染者数がゼロになっていない現状を考えるとマスク着用は必須と言えるでしょう。まだまだマスクを持ち歩かない外出と言うのは難しい状態ですが、最盛期の頃を考えるとだいぶと過ごしやすくはなりました。

バーや飲食店での現状

 屋外か屋内かでマスクの着用の必要性を判断するのは簡単ですが、バーや飲食店ではおそらくマスクは外したまま過ごすのが普通になっていると思います。店舗内を移動する時のみマスクを着用する方を見かけますが、現状少数派になってきているでしょう。一時の事を考えると飲食店も制限なく営業しており、感染症対策については個人の判断と言える状況となっていますが店舗としては何か対策をするべきでしょうか?

現状に合った対策

 現在の状況では感染症対策で客側に求められる事は少なくなっています。マスクの着用も飲食店では結果的に外すため着用しての来店をお願いする意味も無いに等しいです。それでも客側には感染リスクを考えている方が居ると考えればやはり何も対策しないと言う訳にはいきません。特にバーではすでに酔った状態で来店する方も多く、行きすぎた対策を強制すると野暮なトラブルを招きかねません。ではどの様な対策が良いのでしょうか?

1.体温測定のお願い

 体温を計る程度であれば簡単かと思いますが、飲酒後に来店される方の場合はそもそも体温が上昇している可能性があるので対策としては万全ではないでしょう。 しかし感染症対策を実施していると言うアピールにはなるかもしれません

2.咳や発熱がある方の来店お断り

 あくまで自己申告にはなりますが、自覚症状がある方の来店をお断りするのが最も効率が良いと思われます。しかし店舗やスタッフ側での判断でお断りしてしまうとこちらもやはりトラブルになりかねません。 店舗入口に掲示してお願いする形にはなりますが必要ではあるでしょう

3.スタッフの体調把握

 店側にできる対策としてはこちらが一番よい感染症対策でしょう。いくら客側に協力を求めたところでスタッフ側の対策が疎かになっていては意味がありません。お手洗いなどにスタッフの検温やマスク着用、体調管理を徹底していますと掲示するだけでも客側の安心感は変わってくるでしょう。

Ending

 個人的には店舗スタッフも含めてマスクを外し、コロナ前と同等の状態に以降できればと思うのですが現状そうもいきません。今後はコロナがどうこうは関係なく感染症と言うものが常に身の回りにあると言う前提での行動が必要です。店側も客も安心できる空間を作るために最低限の対策は継続していきましょう。


四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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