
目次
introduction
今回はジャパニーズウイスキーが入手困難な理由についてみていきましょう。入手困難になって何年ななるでしょうか、未だ手に入らないと言う話を耳にしますがそれは本当なのか今一度考えてみようと思います。
入手困難にいたる要因
まず入手困難に至った要因をみていきましょう。
1.需要の増加
ジャパニーズウイスキーへ海外からの関心が高まり、結果的に需要が増えたのが第一の要因です。これに関しては消費の為の需要よりも投機対象としての需要が伸びているため、大変複雑な状況です。またウイスキーの性質上、需要が増えた分供給を増やすと言う事が難しく需要と供給のバランスが取れない為欠品に繋がります。 ただこれに関しては一部のウイスキーに関してであり全てのジャパニーズウイスキーに該当するわけではありません
2.生産に要する期間
ウイスキーは生産に長期の熟成が必要になります。これはウイスキーのラベルに25年等と表記されているものに限った話ではなく、原酒をブレンドして作られているウイスキーは全て若い年数のものから長期熟成されたものが混ざっています。風味や味わいの調整の為に比較的若い熟成年数のウイスキーを作る為にも長い期間が必要となり、結果供給スピードを上げるのが難しいのも要因となります。
3.戦略的欠品
これはあくまで憶測が含まれますが、戦略的欠品です。需要の高まりに応じて無理矢理出荷すればその後欠品となり生産に時間を要してしまいます。それらを防ぐためにあえて出荷量を少なくし、少量を安定的に出荷する事で販売を継続しつつ希少性を持たせる事ができます。戦略的と書くと怪しくみえますが安定供給のための手段としては良いと思います。
Ending
今後のジャパニーズウイスキーについて最後にお話します。一時に比べるとジャパニーズウイスキーも種類が多くなり、新たに参入した生産者もあります。これら新規参入の生産者にも当然熟成に長い時間が必要となりますが、それは将来的により多くの商品が展開される事につながります。現在入手困難と言われるものは正直ありえない値段をつけられており、転売などでの利益を得ようとする者に買い漁られています。その様な需要がなくなり、小売店で普通に入手できるほどに多くの生産者から商品が展開されていく事を願うばかりです。