Cocktail Story ~ カクテルとハーブ、スパイス

introduction

 今回はカクテルにおいてのハーブやスパイスの役割について見ていきましょう。今では近所のスーパーでも簡単に様々なものが入手できるようになり、料理に活用する方も多いのではないでしょうか。そんなハーブやスパイスをカクテルに使用するにはどんなものをどの様に使うのが良いか、少しでも参考になれば良いなと思います。

ハーブ、スパイスのカクテルへの活用方

 カクテルにおいて風味や香りを豊かにするためにハーブやスパイスはとても重要です。ハーブやスパイスの代表的な活用方を紹介します。

1. 香りづけ: ハーブやスパイスは、カクテルに特有の香りや風味を加えるのに役立ちます。例えば、ミントやバジルはさわやかな香りを、シナモンやバニラはスパイシーで甘い香りをカクテルに加える事ができます。

2. ガーニッシュ: ハーブやスパイスは、カクテルの仕上げにガーニッシュとして使用されることがあります。シナモンスティック、ローズマリーの枝などがカクテルの見た目を美しく演出します。

3. 風味: ハーブやスパイスは、カクテルの味わいに影響を与えます。例えば、ジンのカクテルにローズマリーやジュニパーベリーを加えることで、より複雑な風味が得られます。

4. シロップやビターズ: ハーブやスパイスを使用して作られたシロップやビターズは、カクテルの成分として使われ、カクテルに独自の風味をもたらします。たとえば、アンゴスチュラビターズには様々なスパイスのニュアンスがあります。

5. インフュージョン: ハーブやスパイスをアルコールに漬け込んでインフュージョンを作成することもあります。これにより、ユニークな風味とカクテルに深みが加わります。

 上記の様にハーブやスパイスはカクテルに非常深く関わるとともに大きな影響を与えています。夏場に楽しまれるモヒートもミントを使用するためハーブの役割が非常に大切です。ではモヒートのような別のハーブやスパイスを使用したカクテルを作る事は可能でしょうか?答えはもちろん可能です。

 モヒートのラムをジンに、ミントをローズマリーに変えたカクテルはモヒートよりも爽やかでドライなカクテルに仕上がります。 これらはほんの一例に過ぎず様々な組み合わせを試す事でカクテルを作る楽しさに触れる事もできるため好みのハーブやスパイスがあれば是非お試し下さい。

ハーブやスパイスの保管

 スパイスに関しては感想した物がほとんどのため保管にはそれほど困りません。しかしハーブの場合はカクテルに使用するならば大抵フレッシュハーブとなります。その中でもミントは含んでいる水分量が多いため冷蔵庫に入れても傷んでしまいます。ミントの場合は香りは葉の部分に由来するため、水分を多く含んだ茎の部分を取り除く事で少し長く日持ちします。

Ending

 

 しかしいくつものハーブをストックするわけにもいかないかと思うので、その様な時は市販のハーブコーディアルを使用するのも良いでしょう。


四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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