飲食店においてのマナーとは(前編)

ご無沙汰しております。

しばらくの間、GoToのポイントを不正に取得したり飲食店の予約人数水増しの要求やポイント錬金術なるものが世間を騒がせました。
やはりこの様な制度で人の良心に期待しても悪用をする人や自尊心のかけらも感じられない行動に出る方が見られます。
今回はそれらのことを踏まえて自身の経験を交えながら、項目ごとに飲食店でのマナーやモラルを考えていきたいと思います。

会話

まず会話について。
ここが一番難しいポイントかもしれません、というのも店側が明確なルールを示しづらい部分なので何が良くて何がダメと線引きができないからです。
重要なのは他に来店されている方々への配慮だと思います。店内がいつも賑やかなお店では多少の声の大きさは許容されますが、静かなお店ではそうもいきません。

しかし多くの飲食店にて

『当店は静かな雰囲気を楽しんでいただきたいため会話は静かにお願いします』

などとは書かれていません。
私が以前勤めていたバーにて大声で聴くに耐えない内容の会話をされているお客様に声をかけさせていただいたところ

「そんなことどこにも書いてない!」と激怒されました。

この様な方は基本的にどこにも書いてないと言うことを主張されます。
長く付き合うと店側に何もメリットがありません。

服装

こちらに関しては高単価なレストランやホテル内の店舗には明確にドレスコードとして示されている場合が多いです。
細かく内容が書かれているのがほとんどなので事前に調べればどなたでも対応可能です。

項目に該当した場合も店舗側から衣服が貸し出されることがあります。
ドレスコードに関しては上記の会話とは違い、店側がドレスコードを要項を提示していないにもかかわらずお客様を入店させない場合が見受けられます。
この件のどこにも書いていないは完全に顧客側が正しく、客を見た目で判断する店と捉えられても仕方ありません。

高級業態やルールのあるお店全体の印象を悪くしてしまうため、店舗の情報に記載されていないお店はどこかに細かな要項を加えられるのをお勧めします。
来店されるお客様も事前にお店の雰囲気がわかっている時はあらかじめ確認された方が良いでしょう。

店内の物品を勝手に触る

これに関しては主にお酒の香りを嗅ぐためにボトルを手に取りキャップを開ける方がおられたりする方が該当すると思います、バーに多いケースですね。
キャップの破損につながる場合や、酷い場合はボトルに鼻をつけて香りを嗅ぐ方が見られます。

これに関しては絶対にしてはならないことではありますが、勘違いされがちなのがバーでの代表的なマナーとして紹介されることです。
バーでのマナーとして語られるバーテンダーの方やお客様がおられますがそれは違います。

バー以外でもダメです、当たり前です。

その他物品においても勝手に触れるなどして破損につながった場合、それらが大変高価な物であったりお店にとって思い入れのあるものの可能性もあります。
破損等のトラブルを起こしてしまったら、弁償だけでなく楽しいはずの時間まで奪われます。

それでも興味を惹かれるものと出会った際はお店の方に一言断りを入れるのが最低限のマナーと言えるのではないでしょうか?
ここまで簡単ではありますが飲食店でのマナーとされる部分に触れました。
次回は項目としてあげづらいものを細かく掘り下げて見ていきたいと思います。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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