コロナ後の街の流れと営業時間

ご無沙汰しております、四ノ宮清十郎です。

コロナ感染者数も少なくなり徐々にではありますが、飲食業界も通常の営業に戻りつつあります。

このまま収束していく事を日々願っているところではありますが、皆様もそろそろ外出の機会が増えてきたのではないでしょうか?

今回はこれまで短縮していた営業時間を今後どのような形にするのか、元に戻すべきなのかをいくつかの項目にわけて考えてみたいと思います。

 

街の流れの変化

 

コロナ感染拡大で街は閑散とした状況が続きました。

その間に在宅ワークに移行した方や企業の方針としてこれまでの様に出社する機会が少なくなった方が多くおられると耳にする機会が多く感じます。

店舗を構える商売としての前提が待つ商売であるという側面があり、ここに関しては改めようのない要素であり飲食業の宿命といっても差し支えがないかと思います。

それらの影響で今後これまでと同じような街の流れというものが取り戻せる、もしくは戻るかと考えればその可能性はかなり低いのではないかと言う印象を個人的には持っています。

様々な方が日常生活の基本的価値観を見直さなければならないほどの事態であったが故にこれだけ大きな影響が出ていると思います。

店舗があるエリアがオフィス街やその近隣であると仮定すると、飲食店利用者の数がこの先回復したとしても完全には戻らないということは確定的です。

広い目線で考えると在宅ワークで出社する回数が減り、時間をより有効に活用できるようになったり場合によってはスーツのクリーニング回数が減って仕事にかかるコストが下がったりとメリットが多い方もおられると思います。

しかしながら店舗を構え営業する飲食店としてはデメリットしか見えない気がしてしまいます。

もちろん人出が減るエリアもあれば増えるエリアもあるでしょう。

自身の店鋪近隣の様子を慎重に観察し、場合によっては営業等に大きな見直しが必要になるかもしれません。

 

営業時間見直しの必要性

 

自身の経営する店鋪、ここではBARとしましょう。

人の数や流れの変化が営業し、これまでのような集客が難しくなった場合どうするべきでしょう?

全国で飲食店が通常通り営業できるようになりましたが、全てのお客様がこれまで通りにとはいかないのが現実です。

夜遅くまで飲み歩くのが楽しみだった方も、この期間に価値観などが変化したり違う楽しみを見つけたりする事もあるかと思います。

この部分に関しては店鋪側も同じで、時短営業の影響で昼ごろなどの早い時間から開店されていたBARの話もよく耳にしました。

中には時短要請が終了してもそのままの営業時間にされる店舗もあるようです。

エリアによっては営業時間の改定が功をそうし、店舗と顧客双方にメリットが生まれる事があります。長年夜に商売をされていた方の価値観の変化というのも今後のBAR業態に大きな影響をもたらす要素であると感じます。

休日に出かけた際に早い時間からBARが営業していれば、これまでBARを利用する機会がなかった方の来店機会が生まれることもあります。

また精神的な話かもしれませんが、BARに入ったことがない人からすると昼と夜ではドアを開ける難易度が違うのではと個人的には思っています。

低下した売上を戻すための最優先事項は街にあった営業時間の改定ではないでしょうか。

店鋪のエリアが歓楽街の中心などでない場合は手探りになると思いますが、営業時間改定を試験的に行うことをお勧めします。

 

今後のBAR開業

 

上記二点を踏まえた上で、今後BARをオープンされる方がおられるとすれば私は早い時間に開店し終電前には閉店されることをお勧めします。

深夜帯に営業時間を設けるメリットは現在のところ歓楽街の中心地の店舗でないとほとんどないように感じます。

次回は昼間に営業するBARとカフェなどの違いに触れてみたいと思います。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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