バーテンダー適正の有無 1

変わらず続く自粛生活の中、皆様いかがお過ごしでしょうか?

酒類の提供ができないエリアの飲食店の皆様は大変苦しい状況であると思います。
酒類の提供がメインのバーにとっては、
これまでの要請等の中でもっとも営業に支障をきたすものと考えられます。

私の周囲では他の職業に転職することを決断した方々がおられました。
閉店を余儀なくされる店舗も多くある中、こればかりはどうしようも無い事なのかもしれません。

それらとは逆にコロナ感染拡大さえなければバーテンダーを目指し、
どこかの店で勤務されていた方もおられたかもしれません。

今回は再び飲食業界への転職ができるようになった日を思い、
バーテンダーという職業の適性をいくつかのポイントに分けて解説したいと思います。

あくまでも私の経験上の基準となっておりますので参考程度にしていただければ幸いです。
また今回はカクテルや酒類を取り扱う上での適正の話ではございません。

Table of Contents

性格面、気質

私が初期に勤務していたいわゆるオーセンティックバーでは、
全般的に真面目であることが重要視されていました。
しかし今思うのはここで言う真面目とはあくまで表面上のものであったのではと感じています。
どのような仕事であれ真面目に取り組むのは必須であり、あえて求められるものではありません。
当時は勤務先を厳選しなければバーテンダーになる、と言うことはさほど難しくはなかったようにも感じます。

私がこれまでの経験で感じるバーテンダーに向いていると言えるのはどのような性格の人か?
と考えた時に思い浮かぶのは臨機応変に対応できる方です、柔軟な性格とでも言うべきでしょうか?

バーで勤務していく上で、状況によって判断をしなければならない事が多く発生します。

事細かく状況の解説をしてはキリがありませんので割愛しますが、
前提としてバーに来店する方の半数はすでにお酒を飲んでおり、
ほぼ全ての方はこれから飲酒をするのです。

正直どのような雰囲気の店でも大なり小なり思いがけない事が発生し瞬時の判断を迫られます、
全てにおいてルールが決まってなければならない性分の方は不向きであると思いますが、
それらが苦にならない方であれば十分に性格上の適性はあると考えます。

店舗によってはお客様との会話が多くなる場合があります、
楽しい会話ができる人も良いと思いますが向き不向きで考えると、
人の話をしっかり聞ける人の方が良いと言うのも個人的に思います。
良い事があった日もそうで無い日もお客様はそれを誰かに話したくて来店される事が多いです、
やはり聞き上手に越したことはありません。

まとめると一定の判断基準は必要ですが、臨機応変に状況に対応できる方で
聞き上手な人が個人的に適正のある性格であると考えます。

体力面

続いては体力面での適性を考えていきますが、
正直なところバーテンダーという仕事がそれほど身体を酷使する事はないと思います。

立ち仕事ではあるので仕事を始めた頃は辛く感じる方も多いと思いますが、
2週間もすれば慣れてくるのがほとんどです。

しかしながら長期間の立ち仕事は体に思わぬ影響が出ることもあり、日頃からのケアが大切であると思います。

ただ勤務する店舗によっては非常に拘束時間も長く、
休みも週1回あれば良いくらいのあまりよろしくない労働環境が未だに横行していますので、
その辺りは慎重に勤務先を選ぶ必要性があります。

また体力面に含まれるか疑問ではありますがお酒が飲めるか飲めないか、という点も考えなければなりません。
結論から言うとあまり関係ありません。

まとめ

一滴でも飲めないでは厳しいものがあるかもしれませんが、強い弱いの基準は仕事に影響しません。
飲酒を強要されるような労働環境であれば別ですが、バーはあくまでもお客様がお酒を飲む場でありますので。

自身が日々取り扱う酒類の味が理解できる程度に耐性があれば問題なくバーテンダーとして勤務可能です。

今回は上記2点に関して触れましたが、次回はその他のポイントについて解説したいと思います。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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