飲食店とPPV

今回はいつもと少し違う話題となります。

先日、格闘技の大きなイベント THE MATCH 2022が東京ドームにて開催されました。

武尊選手VS那須川天心選手の試合をメインイベントとしたこの大会は
長期にわたって熱望されたカードの実現ということもあり大きな話題となり、
国内の格闘技以外のものを含めても最大規模のイベントとなったようです。

普段のバーや飲食店、カクテルなどの話からなぜ格闘技イベントの話?
と不思議に感じられる方もおられるかもしれませんが
今回お話ししたいのはこのイベントの配信と視聴方法が飲食店にどう影響するかとなっております。

PPVでの配信と価格

今回のTHE MATCH 2022は当初地上波での放送を予定されておりましたが、
最終的にPPVでの視聴のみLIVE中継という形となりました。

PPVに関しての簡単な説明ですが、チケットを購入してライブ配信の視聴権を得る。

コロナ禍に音楽関係のイベント等で開催されていた
ネットライブと同じようなものと考えていただければ大丈夫かと思います。

THE MATCH 2022に関してはこのチケットが5,500円で販売されておりました。

この決して安くはない価格を皆様はどのように思われるでしょうか?

飲食店の客単価で考えるとそれほど高級な価格ではないかもしれません、
しかしこのチケットを購入し一人自宅で観戦するとなれば安いとは言えません。
(補足ですが今回のイベントの内容で考えると安いくらいだと個人的には思いますが、
あくまでファンの一人としての価値観です。)

個人的に感じた飲食店への影響

当日は一人事務所でタブレットから観戦をしておりましたが、
知人の経営するバーでも夕方より放映すると聞いておりましたので
その頃の空き時間を利用して移動しました。

決して大きな店舗ではないので開始とともに店内は満席という状態で、
路面店ということもあり店外から覗き込むように見ようとされている方もおられました。
(これが良いとは言えませんが)

何人かの方に話を聞くと、飲食店で観戦できるのであれば
チケット代の分飲みにこようと思ったと話されておりました。

自らチケットを購入するまで興味がない方も外で観戦ができるのであれば
足を運んでみようと言った感じでしょうか。

当然ここまで多くの方からの関心が集まるイベントが度々行われる訳ではありませんが、
放映可能な環境が整っている店舗にとってはかなりの影響があると思っております。

感想と今後

個人的にスポーツやその他イベントがこのような形で配信され、
当日会場にいなくても皆でその時間を共有できるというのは素晴らしいと感じました。

まだまだコロナ対策等、注意は必要でありますが
外に足を運ぶには良い機会となったのではないでしょうか。

今回の影響で今後何らかのイベントを放映してみようとお考えの
飲食店オーナーもおられるかもしれません。

もちろん飲食店等での放映も配信側は想定しなければならないことなので、
個人と同じ料金であったり同じ規約とはいかないと思います。

商用利用向けのPPVチケットが販売されたり、申請や承認が必要になるかもしれません。

それらルール等がしっかり決まって、
初めて文化として根付いたと言えるのではないかと考えております。

今回THE MATCH 2022に出場された選手の皆様、運営に携わられた関係者の皆様大変お疲れ様でした。

感動をいただきましたことと様々なことに気づかせていただきました、感謝申し上げます。

四ノ宮清十郎

若くしてバーの世界に飛び込む。
オーセンティックバーなどで修行を積み、独立。
現在は関西を中心に飲食コンサルタントとして活躍中。

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